わが家には、2匹のブリティッシュショートヘアがいます。
5歳の男の子、兄のアー坊。
1歳の女の子、妹のルチ子。
最初から2匹だったわけではありません。
もともとはアー坊1匹との生活で、そこにルチ子を迎え、多頭飼いになりました。
多頭飼いを始めて約1年。
実際に2匹と暮らしてみてどうだったか。
楽か、楽じゃないか。
それだけで言えば、1匹のときの方が断然楽でした。
お金もかかる。
抜け毛も増える。
病院に連れて行くのも大変。
そして何より、2匹が必ず仲良くなってくれるわけではありません。
わが家も、決して仲良しとは言えません。
それでも、
「多頭飼いはやめたほうがいいと思う?」
と聞かれたら、僕はそうは思いません。
もし時間を戻せたとしても、もう一度ルチ子を迎えると思います。
大変なことは増えました。
でも、2匹だからこそ幸せだと思える瞬間も増えました。
この記事では、1匹から2匹になったわが家が、多頭飼いを始めて実際に感じたことを書いています。
2匹目を迎えれば、先住猫の友達になると思っていた
そもそも、なぜ2匹目を迎えようと思ったのか。
一番の理由は、アー坊がひとりで留守番をしている時間が長かったことです。
留守番の長いアー坊に友達ができたらいいと思った
僕たち夫婦は共働きなので、仕事に行けばアー坊は家でひとりです。
「もう1匹いたら、留守番中も寂しくないんじゃないか」
いつのころからか、そう思うようになりました。
もちろん、本当にアー坊が寂しいと思っていたのかは分かりません。
完全に飼い主側の想像です。
でも、
「友達ができたら、アー坊も喜ぶんじゃないか」
そんな期待がありました。
くっついて寝たり、毛づくろいしたりする姿を夢見ていた
そして、多頭飼いといえば、僕の中にはこんなイメージがありました。
2匹でくっついて寝る。
お互いをペロペロと毛づくろいする。
仲良く遊ぶ。
そんな2匹を眺めながら、
「多頭飼いっていいなあ」
と思う。
……夢見ていましたw
SNSなどで仲の良い猫たちを見かけることも多かったので、どこかでわが家もそんなふうになることを期待していたのだと思います。
一番不安だったのは、2匹が仲良くなれなかった場合
もちろん、不安もありました。
一番大きかったのは、
「もし2匹の相性が悪かったらどうしよう」
ということ。
仲良くなれない。
ケンカばかりする。
アー坊にとって、2匹目を迎えることがストレスになってしまう。
そんな心配は実は大きかったです。
また、僕たち夫婦は猫アレルギーもあるので、
「2匹になっても大丈夫だろうか」
という別の不安もありました。
ちなみに、猫アレルギーについては、実際にブリティッシュショートヘアと暮らして出ている症状や対策を別の記事で詳しく書いています。
それでも、最終的にはルチ子を迎えることにしました。
これも運命的な出会いでした(ペットショップのサイトを見ただけ)。
実際に多頭飼いを始めたら、2匹は仲良しにはならなかった
ルチ子を迎えた初日から、いきなり2匹を自由に会わせたわけではありません。
最初は別の部屋にルチ子のケージを置き、アー坊とは分けて生活していました。
ただ、アー坊はすぐに気づきました。
「あの部屋に何かいる」
と。
ドアの前でずっと待機していたのを覚えています。
初対面では、アー坊がルチ子に「シャー」
初めて対面させたときは、ルチ子をケージに入れた状態でした。
そのケージに、外からアー坊が近づいていきます。
そして、
「シャー!」
まあ、そうなるよねw
想像していた反応ではありました。
そこから少しずつ一緒に過ごす時間を増やし、今では2匹ともケージに入れず、同じ家の中で自由に生活しています。
1年経った今も、決して仲良しではない
多頭飼いを始めて約1年。
残念ながら、
一度もくっついて寝ることはないし、お互いの毛づくろいをしたこともありません。。
むしろ、アー坊は機嫌が悪そうなときや暇そうなときに、ルチ子を追いかけてちょっかいを出すことがあります。
アー坊の方が体も大きく、ちょっかいの出し方も強引。
噛もうとすることもあり、ルチ子の毛が抜けてしまうくらい激しくなることもあります。
そうなると、ルチ子は本気で嫌がります。
「シャー!」
と怒りながら逃げる。
体の小さいルチ子は、最後にはアー坊が入れない狭い場所へ逃げ込むことが多いです。
これを見ると、
「うちの多頭飼い、相性よくないのかな」
と思うことはあります。
それでも完全に避け合っているわけではない
ただ、不思議なのがここなんです。
ルチ子はアー坊のことが大嫌いなのかというと、そうとも言い切れません。
自分からアー坊に近づいていくこともあります。
ルチ子の方から仕掛けることだってあります。
でもケンカっぽくなると、だいたいルチ子が負けて逃げる。
仲良しではない。
かといって、完全に避け合っているわけでもない。
にゃんとも言えない関係です。
僕が多頭飼いを始める前に想像していた、
「2匹は仲良し!」
という理想の関係にはなりませんでした。
これが、今のわが家のリアルです。
1匹から2匹になって、大変なことは確実に増えた
猫が1匹から2匹になれば、大変なことも増えます。
実際に暮らしてみると、
「これ、1匹のときは考えなくてよかったな」
と思うことが結構あります。
病院や体調管理は1匹のときより大変
まず大変だと感じるのが、病院です。
当然ですが、2匹いれば病院に行く機会も増えます。
しかも、2匹を同時に連れて行くとなると、わが家では夫婦2人が揃っていないとなかなか難しい。
妻がいないときに僕ひとりで2匹を制御するのも、正直かなり大変です。
さらに、1匹が「猫風邪かも?」となれば、
「もう1匹にうつらないだろうか」
という心配も出てきます。
1匹の体調だけではなく、もう1匹への影響まで気にするようになりました。
お金も抜け毛もおもちゃも増えた
当然、出費も増えました。
ご飯、猫砂、病院代など、猫が増えれば必要になるものも増えます。
そして抜け毛。
これも、しっかり増えました。
ブリティッシュショートヘア2匹分の抜け毛は、なかなかのものです。
さらに、なぜか増え続けるおもちゃ。
アー坊のお気に入りと、ルチ子のお気に入りは当然違うので、
1匹のときよりも種類が増え、気づけば保管場所に困るようになりました。
猫が増える。
おもちゃも増える。
でも家の収納は増えないんだな(人間の、主に僕のものが減っていっている気がするw)
困ったものです。
ケンカを見るたびに「留守中もやってるよね?」と心配になる
そのほかで気になるのが、2匹のケンカです。
目の前でアー坊がルチ子を追いかけて、ルチ子が本気で嫌がっている。
そんな様子を見ると心配になります。
そして、ふと思うんです。
「これ、僕たちがいないときもやってるよね?」
もちろん、ずっと見ているわけにもいきません。
平日は仕事に行って不在なので。
だからこそ、見ていない時間の2匹の関係が気になるようになりました。
これは1匹で暮らしていたときにはなかった心配です。
「1匹いない!」となったときの捜索時間も倍になった(笑)
猫と暮らしていると、
「あれ?いない」
となることがあります。
家のどこかにいるはずなのに、姿が見えない。
カーテンの裏。
ベッドの下。
クローゼット。
変な隙間。
1匹でも探すのは大変でした。
2匹になると、これが2回ありますw
「アー坊はいる。ルチ子は?」
今度はルチ子を探す。
無事に見つかれば笑い話ですが、捜索対象もしっかり2倍になりました。
それでも、2匹になって幸せだと思う瞬間も増えた
ここまで書くと、
「やっぱり多頭飼い、大変じゃん」
と思われるかもしれません。
大変です。
楽さだけで比べれば、僕は1匹の方が断然楽だと思います。
それでも、多頭飼いにしてよかったと思う瞬間もあります。
同じ格好で寝ているだけで嬉しい
アー坊とルチ子は、普段それほど仲良しではありません。
だからこそ、2匹がたまたま同じ格好で寝ているだけで、
「見て!同じ格好してる!」
となります。
ただ寝ているだけです。
それでも嬉しい。大興奮です!
多頭飼いを始める前にはなかった楽しみです。
鳴き声がシンクロしたり、奇跡の鼻チューがあったりする
2匹の鳴き声が偶然シンクロすることがあります。
それだけで笑えますw
そして、ごくまれに2匹が鼻を近づけて、
奇跡の鼻チュー。
普段が普段なので、
「今、鼻チューしたよね!?」
となりますw
夢見ていたように毎日くっついて寝たり、毛づくろいし合ったりはしてくれません。
だけど、日常で感じる喜びや笑いは、確実に増えました。
家に帰ると2匹一緒に迎えに来てくれる
家に帰ると、アー坊とルチ子が2匹揃って迎えに来てくれます。
これも好きな瞬間です。
見守りカメラを確認したとき、2匹が一緒にいる姿を見ると、
「ひとりじゃないから、少しは寂しくないのかな」
と思うこともあります。
もちろん、これは完全に飼い主側の想像です。
実際に2匹がどう感じているのかは分かりません。
それでも、画面の中に2匹がいるのを見ると、僕としては少し安心です。
多頭飼いを始めるなら「仲良くならない場合」も考えておいた方がいい
僕は、多頭飼いをやめたほうがいいとは思っていません。
でも実際に2匹と暮らしてみて、
「2匹目を迎えれば、きっと仲良くなる」
という前提では考えない方がいいと思うようになりました。
SNSなどでは、くっついて寝たり、毛づくろいし合ったりする仲良しの猫たちを目にすることがあります。
僕たちも、そんな姿を夢見ていました。
でも、必ずそうなるわけではありません。
もし、想像以上に相性が悪かったら。
同じ空間で過ごすことすら難しかったら。
そうなった場合にも、それぞれが暮らせる環境を作れるのか。
2匹目を迎える前には、仲良くなった未来だけではなく、仲良くならなかった未来も考えておいた方がいいと思います。
そして、これはあくまで僕自身の話ですが、今の2匹を僕ひとりで飼えるかと聞かれたら、正直できる自信はありません。
夫婦2人だから対応できている場面が、わが家にはあります。
大変さだけで言えば、1匹の方が断然楽でした。
それでも、
もし時間を戻して、もう一度選べるとしたら。
僕はまた、ルチ子を迎えると思います。
大変なことは増えたけれど、
2匹になったことで、幸せだと思える瞬間も増えたからです。


